公開シンポジウムのお知らせ
全国周産期医療(MFICU)連絡協議会
代表 村越 毅
日頃より、全国周産期医療(MFICU)連絡協議会の活動にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。
この度、下記の通り、公開シンポジウムを開催いたしますので、ご案内いたします。
シンポジウムの内容
日本の周産期医療は各施設での 24 時間即時対応の体制を長時間労働制によって人員を確保してきました。これにより世界でも有数の低い周産期死亡率および妊産婦死亡率を保っています。しかし、もともと周産期領域(産婦人科、新生児科)にかかわる医師の人員不足が根底にあるところに、働き方改革により医師の労働時間を短縮する必要が生じ、これまでの周産期医療体制の維持が困難となり各施設で何とかやりくりして対応してきました。
これに加えて、今回の診療報酬改定により、母体・胎児集中治療室管理料の算定要件の一部が厳格化されました。そのため、総合周産期母子医療センターの中には、母体・胎児集中治療室管理料を算定できなくなった施設が増えています。現在、その影響を受けているセンターは全体の約 20%に達しており、今後さらに増加する可能性があります。また、これらの施設は地方に多く、このような状況が続くと周産期母子医療センターの安定した運営が難しくなり、特に地方における周産期医療の崩壊が懸念されます。
本シンポジウムでは、現在の周産期母子医療センターのおかれた状況を皆で共有し、今後 の周産期医療を維持するために私たちに何ができるのかを討論したいと思っています。特に、母体・胎児集中治療室管理料をより多くの施設が算定できるようにする環境づくりが重要です。また、それ以外にも日本の母子の未来を守るために、私たちができることを共に考える場となればと考えております。多くの方々に周産期医療の現状を知っていただき、医療従事者以外の皆様のご理解とご支援もお願いしたいと思います。
【開催概要】詳細は決定次第お知らせいたします
日時: 2024 年 11 月 17 日(日) 13:00 ~ 15:30
場所: AP 東京八重洲 A ルーム
Zoom Webinars:下記 URLより事前登録をお願いいたします。
https://us02web.zoom.us/webinar/register/WN__em5LQvLSvq06YPR9tGepw
【プログラム】
1. シンポジウム開催の趣旨
2. 総合周産期母子医療センターの成り立ちと母体・胎児集中治療室管理料について
3. 全国の総合周産期母子医療センターの現状
4. 地方の周産期母子医療センターの現状
5. 招請講演:厚生労働省
6. 総合討論
医療従事者だけでなく、一般の方もご参加いただけます。
ぜひ会場または Zoom Webinars でのご参加をお待ちしております。
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